
まず、ネタバレになるからあまり詳しくは書かないけれど、プロローグで紹介されている消防隊員の話が秀逸。
そうか、そうか、危機的状況にあって、知識があったとしても、私だったらそんな判断ができただろうか、と思いながら読み進めます。
本文中に私がハイライトした気になるセンテンスを紹介すると、
「厄介なことに、私たちは急速に変化する世界に生きている」
「優れた戦略家は注意深い科学者のように時間をかけ、臨機応変に考えを改める」
「95の研究を集積したメタ分析では、対象者10万人のうち、女性は自らの指導能力を過小評価し、一方、男性は過大評価する傾向があることが明らかになった」
アームチェア・クォーターバック症候群と退局にあるのは、優秀であるが自信に欠ける「インポスター症候群」
人は能力が欠如しているとき、自信過剰になる傾向にある
過去の自分を振り返って、「一年前の自分は、なんとばかだったのか」と思わなかったとしたら、それは、それまでの1年間で何一つ学ばなかったということだ
自分の有能さを誇示するよりも、自分を改善しようとする意欲や向上心が大切
真実が真実となるのは、反対者が死んだ時だ
お勧めの一冊です。
Comments