朝、加湿器の電源を止めてから外出し、夜に戻ると室内の湿度は27%に下がっていました。健康に良い湿度は40から60%くらいといわれていますので、この数値はかなり低いと言えます。以前に、加湿器の内部の定期的な掃除が面倒になって、加湿器を使うのをやめていたら、脛のあたりの皮膚が粉をふいたように細かな白いカサカサ(皮膚科用語では鱗屑と言います)だらけになりました。皮膚科外来には毎年、秋になると皮膚がかゆくなったというご高齢の方が多数いらっしゃいます。皮膚の乾燥が原因ですとお話しすると、保湿剤をだしてとおっしゃるのですが、それは単なる対症療法です。なぜ乾燥したかといえば部屋が乾燥しているからなのですが(もっと言うと、皮膚の加齢が乾燥に拍車をかけているわけですが)、加湿器は使っていないし、もちろん部屋の湿度も計っていない方が大部分です。まあ、私もものぐさをして加湿器を使わずに皮膚が乾燥してしまったことがありますから偉そうなことは言えませんが。というわけで、北海道民は冬はかならず部屋の湿度をチェックして、適正な値になるように加湿器を使いましょう。薬のお世話になるのはそれでもカサカサが良くならないときに考えましょう。

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