大学人、医学研究者として歩んでいたころ、民俗研究家 結城登美雄さんの「ないものねだりより、あるもの探し」という言葉をいつも自分に言い聞かせるため、仕事場のデスクトップPCのディスプレイの下にこの言葉を付箋に書いて貼っていました。
仕事をしていると大きな施設の恵まれた環境や人材がうらやましくなる事がしばしばありましたが、限られた状況だからオリジナリティにあふれた独創的研究ができるはず、と自分を励ましていました。
2018年にたまたま聞きに言った学内の講演会で知り合った先生の研究手法が目にとまり、共同研究をお願いして、5年の歳月はかかりましたが、英文雑誌の表紙を飾る仕事ができました。
身近なところの宝物に気づくためには、あるもの探しに出かけた先の出会いが必要でした。
自分にあるもの、身の回りにあるもの、地域にあるもの、あるもの探しをこれからの人生でも続けていこうと思います。

Kommentarer