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職場への不満を行動に変える三つの問い~役職がなくても始められるリーダーシップ
大きな制度改革から身近な改善まで、気づいた人の主体性が社会を少しずつ変えます ― 愚痴を『自分にできること』へ変える主体性 皆さんは、身の回りで『どうして、いつまでもこのやり方なのだろう』『誰かが変えてくれないだろうか』と思っていることはありませんか。 職場の非効率な仕組み、女性医師が働きにくい勤務体制、必要な情報が届かない組織、地域の不便な連絡方法。 気になることがあっても、自分が声を上げるのは出過ぎたことではないかと考え、黙ってしまうことがあります。 日本では、謙虚であることが美徳とされてきました。相手を尊重し、自分の考えだけを押し通さない姿勢は、とても大切です。けれども、謙虚さと、必要な行動まで控えることは違います。 不満は、変えたいものに気づいているサイン 何かに不満を感じるとき、そこには『本当はこうあってほしい』という願いが隠れています。 連絡がもっと簡単になってほしい。 育児をしながらでも能力を発揮できる職場であってほしい。 若手が所属や地域に関係なく学べるようになってほしい。 不満そのものが悪いわけではありません。違和感に気づく感受
9月11日読了時間: 7分


変えないことにもコストがある
現状維持バイアスから1ミリ外へ 同じ年代の、私のよく知るある人が、別の都市にセカンドハウスとして賃貸マンションを借りました。 驚いたのは、セカンドハウスを持ったことではありません。 「別の街にも暮らしの拠点をつくろう」と決めてから、物件探し、契約、必要な物の購入、室内の整備まで、わずか二か月ほどでやり遂げた、その行動の速さでした。 その様子を見ながら、私は気づきました。 私は仕事に関する新しいシステムの導入には比較的すぐに動ける一方で、暮らしを大きく変えることには、思っていた以上に慎重になっていました。 「長男・長女として育ったから」「保守的な家庭だったから」など、なかなか動き出さない理由を探そうと思えば、いくらでも見つかります。 でも、同じ時間を使うなら、できない理由を探し続けることではなく、現状から1ミリ外へ出るために使った方がよいのではないか。そんなことを考えました。 現状維持バイアスは、誰にでもある 人は、今の状態に不満があっても、変化に伴う不確実さや手間を大きく感じると、「とりあえず今のままで」と考えやすくなります。これが現状維持バイア
8月21日読了時間: 4分


自分の経験が一つにつながるとき~対話で見つけた私の本当の強み
「あのときの経験は、ここにつながっていたのか」 誰かとの対話をきっかけに、過去の出来事の意味が突然見えてくることがあります。ばらばらだった点と点の間に一本の線が引かれたような、深い納得感を覚える瞬間です。 人と人の出会い、対話のなかから点と点をつなぐ線が見えてくる 後輩の言葉で見つけた、思いがけない一本の線 退職後、元の職場を訪ねたとき、ある後輩に「これから、どんなふうに仕事を続けていきたいですか」と尋ねました。 返ってきたのは、こんな言葉でした。 「点と点がつながるような生き方をしたいです」 これは、私が退任記念講演や最終講義で引用した言葉です。 スティーブ・ジョブズが語った「点と点をつなぐ」という考え方に、私は自分なりの解釈を加えて伝えていました。 どの点と点が将来つながるかは分からない。つながらない点もたくさんある。だからこそ、今できる範囲で、たくさんの点を打っておくことが大切なのではないか——という考えです。 後輩がその言葉を覚え、自分の生き方を考える道しるべにしてくれていた。 そのことを知り、私が以前に打った一つの点が、彼女の未来につな
7月31日読了時間: 4分
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