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正当に評価されないと感じたら、組織の外から光を当ててみる

頑張り続けるだけでは変わらないときの、もう一つの選択肢


「十分に経験を積み、成果も出している。それなのに、なぜか正当に評価されない」

先日のオンライン勉強会で、このような状況に置かれた人はどうしたらよいのか、という話題が出ました。真面目で責任感の強い人ほど、「もっと実力をつけよう」「さらに成果を出せば、いつか分かってもらえる」と考えがちです。

もちろん、自分の力を磨き、仕事の質を高めることは大切です。ただし、すでに十分な実力や経験があり、成果も積み重ねているのに評価が変わらないなら、問題は本人の努力不足ではなく、組織の評価構造にあるのかもしれません。


同じ場所で、同じ努力を増やすだけでよいのか

組織の中では、一度ついた人物像がなかなか更新されないことがあります。「補助的な役割の人」「まだ若い人」「リーダー向きではない人」といった先入観が残り、実績が増えても評価に反映されないことがあります。あるいは、誰が成果を出したかより、誰とつながっているかが重視される組織もあります。

そのような場で、「これだけ頑張れば、いつか組織が自ら気づいてくれる」と期待し続けるのは、つらいことです。努力を否定する必要はありません。しかし、頑張り方ではなく、評価が届く経路を変える必要があるのかもしれません。


行き詰まったときは、問いを変える

コーチングでは、行き詰まったときに、同じ方向から答えを探し続けません。頭を少し柔らかくするために、例えば次のような問いを使います。

「もし、何の制約もないとしたら、どんな方法がありますか」

「あなたの親友が同じ状況にいたら、どのように助言しますか」

「今いる組織の中だけで解決しなくてもよいとしたら、誰の力を借りられますか」

こうして視点を変えると、「組織の中で、もっと頑張って認めてもらう」という一本道のほかにも、選択肢があることに気づきます。


組織の外にある評価を使う

上記の勉強会で私が自分の経験から提案したのは、組織の外にある評価を活用する方法です。

例えば、別の組織にいる信頼ある有力者が、あなたの仕事を高く評価しているとします。その人が、あなたの名前や実績を、意思決定者のいる場で具体的に紹介してくれれば、組織内の見方が変わるきっかけになります。これは、いわゆるスポンサーシップです。

メンターが相談に乗り、助言をくれる人だとすれば、スポンサーは、自分に影響力のある場で、あなたの実績と可能性を言葉にしてくれる人です。昇進候補として名前を挙げる、重要な仕事に推薦する、人脈を紹介する。本人のいない場で機会の扉を開いてくれるところに、スポンサーの特徴があります。


学会、受賞、外部発信も“別の鏡”になる

スポンサー以外にも、組織の外から評価を得る方法があります。学会発表や論文執筆、外部委員への就任、専門分野の賞、他施設との共同研究、招請講演、取材や記事掲載などです。

大切なのは、賞や注目を集めること自体を目的にしないことです。外部評価は、あなたの仕事の価値を別の基準で映す鏡です。内部では当たり前として見過ごされていた成果が、外部の専門家や社会から評価されることで、組織内の人が初めて価値に気づく場合があります。


組織が自力で変われないなら、外から補助線を引く

社会や組織の古い慣行が、内部の声だけではなかなか変わらず、外部の基準、批判、国際比較、法制度の変化などをきっかけに見直されることがあります。外からの視点が加わることで、内部では当然とされていた判断基準が問い直されるからです。

個人の評価でも同じことが起こります。あなたの組織が自ら物差しを更新することを期待しにくいなら、外部の評価によって、別の物差しを持ち込むことができます。それは強引な圧力というより、閉じた評価に新しい視点を加えることです。


外部評価を生かすときの三つの注意点

第一に、実績を誇張しないこと。何を、どのような役割で、どんな成果につなげたのかを事実で示します。

第二に、スポンサーとの関係を利己的な取引にしないこと。まず良い仕事をし、その価値を知ってもらい、信頼を積み重ねます。

第三に、外部評価だけに自分の価値を預けないこと。外から認められることは手段であって、自分自身の価値そのものではありません。

また、あらゆる方法を試しても評価の構造が変わらない場合には、その組織にとどまることだけを前提にしない視点も必要です。評価されない場所で自分をすり減らすより、力を正当に生かせる場所へ移るほうがより良い選択になります。

スポンサーシップ:組織の外からあなたの価値に光をあててくれる
スポンサーシップ:組織の外からあなたの価値に光をあててくれる

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組織の外から、自分の仕事に光を当てる方法を考えてみましょう

 

一つ目は、組織の外で、自分の仕事を正しく理解してくれそうな人や場はどこか。

二つ目は、自分の実績を、感情ではなく事実として示すために何を整理すればよいか。

三つ目は、今後三か月でつくれる外部との接点は何か。


正当に評価されないと感じたとき、同じ場所でさらに頑張ることだけが答えではありません。外から光が当たることで、初めて見える価値があります。そして、その光によって組織の見方が変わることも、自分自身が次に進む道を見つけることもあるのです。


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