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気の利いたことを言わなくては、と焦っていませんか?~コーチングで傾聴を学んでから人と話すのが怖くなくなりました

10 分前
読了時間: 4分
コーチングで傾聴を学ぶと人と話すのが怖くなくなります
コーチングで傾聴を学ぶと人と話すのが怖くなくなります

会話は自分を評価される場だと思っていた

あなたは誰かと話すとき、「何か気の利いたことを言わなければ」と焦ることはありませんか。

コーチングを学ぶ前の私は、会話の相手に面白いと思ってもらえなければ、つまらない人だと思われるのではないか、という不安がありました。

沈黙が生まれると、自分の責任のように感じていたのです。

そのため、人と会うことは楽しい一方で、どこか緊張を伴うものでした。

自分のテンションを上げ、ノリよく乗り切ろうとさえしていたと思います。


傾聴を学んで気づいたこと

ところがコーチングを学ぶ中で、私は傾聴という基本的な技術を知りました。

相手の話を遮らず、評価を急がず、相手が何を感じ、何を大切にしているのかに関心を向けます。

実践してみると、驚くほど単純なことに気づきました。

私が面白い話をしなくても、相手は自分の話を丁寧に聴いてもらうことで喜んでくれるのです。

対話は、自分の価値を証明する場ではありません。

相手の世界を見せてもらう時間だと考えられるようになり、人と話すことへのハードルがかなり下がりました。


インタビューで起きるうれしい脱線

私はYouTubeチャンネルで動画配信するために、時々、現役や引退後の大学教員や医師の方々へインタビューしています。

その際に、全体の流れは最初に同意を得ておき、いくつかの質問項目を用意して事前に相手と共有しています。

そして動画収録が始まると・・・、いつの間にか私はコーチングの傾聴モードになっていたようです。

最近の動画を見てくれた友人から言われました。

私の中には、以前のような、気の利いたコメントを言わなくては、というプレッシャーはありません。

相手の言葉の中で気になったことを尋ね、もっと聴きたいという気持ちで受け止めていると、「少し脱線するけれど、もうちょっと話していいですか」と言われることもあります。

その脱線から、学生時代の苦い思い出、予想外の展開になった企画、普段はあまり語ることの無かった思いなど、予定していなかった話が広がります。

私も楽しく、視聴者にとっても、その人の魅力が伝わる動画としてお届けできていると思います。

よいインタビューをつくるのは、気の利いた質問とは限りません。

少なくとも、私の場合は。

「あなたの話を本当に聴きたい」という姿勢なのだと思います。


相手が話し終わる前に助言を挟まない

相手が話し終わる前に評価や助言をしないことです。

相手が話している途中で、「私にも似た経験がある」と自分の話へ移してしまうと、会話の主役が入れ替わります。

自分の意見を言ってはいけないのではありません。

まず十分に聴いて、相手の気持ちを受け止めてから伝える。

その順番が、人間関係をより良くします。

相手が自分の困りごとを話している途中で、「そんなの、気にすることないよ」と言ってしまうと、言われた方は、(あなたが言うところの)『気にする必要の無いこと』でくよくよしていた自分が否定された気持ちになります。

 

傾聴は自分のためにもなる

傾聴は、相手を支援するための技術だと思われがちです。

しかし私にとって最初の大きな効果は、自分自身の気持ちが楽になったことでした。

会話を盛り上げなくてもよい。

すぐに正解を言わなくてもよい。

沈黙があれば、相手の言葉が出てくるのを待てばよい。

「相手の沈黙も聞く」という言葉があります。

そう考えられると、人に会って話すときの緊張が和らぎます。

また、相手を十分に理解しないまま反応してしまうことも減ります。

傾聴によって、話す側だけでなく聴く側も、人間関係の重荷から解放されるのです。


今週試したい三つの問い

1. 会話中、相手の話を聴きながら、次に自分が話すことを考えていませんか。

2. 結論や助言を急がず、もう少し話を聴いてみたい相手は誰ですか。

3. その人が大切にしていることを知るために、どんな「問い」をかけますか。


大きな技術は必要ありません。

今週一度だけ、助言も自分の体験談も少し横に置き、相手の話を最後まで聴いてみてください。

話し上手でなくても、良い人間関係はつくれます。


臨床40年、教授10年の経験とコーチングの視点から、忙しい医療者が自分の軸と人間関係を整えるメッセージを週3回お届けしています。

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